平成30年に相続法が大きく改正されたことをみなさんはご存知でしょうか。
相続に関するトラブルは年々増えてきています。今回から法律に関するコラムを書いていきます。
相続とは?
相続と聞くと、遺産がたくさんある人だけが関係あるように感じるかもしれませんが実はそういうわけではありません。遺産が少ない人でも相続手続を行うことは必要で、そのような場合であっても、相続人間で揉め事になることも少なくありません。
まず相続という言葉を改めて定義しますと、民法896条に「相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。」とあるように、故人が持っていたプラスの財産だけではなく、マイナスの財産も相続人が全て承継することをいいます。
各相続人が相続する財産の内容については、被相続人が生前に遺言を行うことで任意に決めることもできますが、決められていない場合には法律の定めにしたがって、「法定相続分」の割合にそって遺産を承継することになります。
また、遺言で任意に分け方を指示しても、遺言を知った相続人の意思によっては「遺留分」という法律の定める割合に反しては、思い通りに決められないというルールもあります。
中々難しく思える「相続」ですが、法律に定められたルールを専門家と一緒に理解していくことで、より想いに沿った財産のバトンタッチを実現していくことができます。
まずは、このコラムで基礎知識を楽しく学ぶところから、「相続」について考えていきませんか!?
次回はお問い合わせが特に多い、「遺言」について解説していきます。
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