第20回葬儀・法要コラム「葬儀後の事後処理と御礼」

葬儀後の引き継ぎ

 

 葬儀が終わったら、世話役が手伝いの人たちに依頼していた葬儀事務の引き継ぎを行います。できれば精進落とし終わった後か、翌日中には済ませておきましょう。

世話役からは、

⑴ 会葬者名簿・弔問客の名刺など

⑵ 供物・供花の記録帳

⑶ 香典・香典帳

⑷ 弔辞・弔電

⑸ 会計収支記録・領収書・請求書など

 を受け取り、会計係とは収支記録と残金の照合をし、領収書があっているかを確認します。葬儀に関する費用は相続税の控除の対象となるので領収書は失くさないようにします。香典は香典帳と現金の照合をします。

 

 

お世話になった人へのあいさつ

 

 故人が在職中であった場合は、職場へ挨拶に出向き、故人の私物を持ち帰ります。出向く前に電話をし、死亡退職に伴う必要な手続きなどについても聞いておくようにしましょう。手土産は必要ないとされてはいますが、菓子折りを持っていくことが一般的になっています。服装は準喪服か派手にならない平服を着用します。

 通夜・葬儀には参列されず、弔電・供花・供物・香典などを贈っていただいた方には、礼状を送るようにしましょう。

 また自宅で葬儀を行った場合は、色々と近隣住民に迷惑をかけることもあったと考えられるので、挨拶に出向きます。特にお世話になった方には菓子折りなどを持参するのもいいでしょう。

 

 

お寺へのお礼・葬儀社への支払い

 

 お寺へのお礼は、最近では葬儀の当日に謝礼を渡すことも多くなってきています。本来は、お寺へ葬儀の翌日か翌々日にはお礼の挨拶に出向きます。葬儀の謝礼は、規定料金を設けていることも多いので、確認のうえ、その金額を包みます。規定料金がない場合は、直接その場で尋ねます。また具体的な金額が提示されない場合は、葬儀社や世話役などに相談するようにしましょう。お礼には喪主と遺族代表の二人で出向き、服装は喪服かそれに準じる地味なものにしましょう。

 葬儀社への支払いは、葬儀社から請求書が渡されるので明細書と見積書を照らし合わせて確認し、領収書と間違いないかを確認します。特に見積書になかった追加サービスや、弔問客の人数によって変更した項目などを細かくチェックするようにしましょう。

 

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