第1回葬儀・法要単語集「弔事の服装基本マナー」

 訃報は突然やってくるものです。急にお通夜に参列することになって「どんな格好をすればいいか分からない!」と困ったことありませんか?お通夜に参列するにあたって、服装には細かいマナーがあり、用意しなければならないものもあります。葬儀は、大切な方やお世話になった方、親しかった方との最後のお別れの場です。直前で慌てないために、お通夜に参列する際の服装についてご紹介します。

 

女性の場合

 女性の喪服の正式礼装は二つあり、一つは和装で黒無地の染め抜き五つ紋付きの着物に黒の帯を合わせます。冬は羽二重か一越ちりめんで、夏場は着物は平絽で、帯は絽や妙の紋織りが用いられます。襟元は白地の塩瀬であまり肌を見せないようにします。バッグは小型の黒の布製が基本で、ぞうりは黒の布製が基本ですが、革製の場合は光沢のないものにします。また他の小物はたび以外を黒で統一します。また香水は通夜・葬儀に似つかわしくないのでつけてはいけません。

 

 もう一つは黒無地のシンプルなワンピースやアンサンブルかスーツです。襟元がつまったデザインで長袖、スカート丈は膝下が基本となります。靴はヒールのある黒のパンプスで光沢のないもで、バッグは小型のクラッチバッグ等を選び、布製かあるいは金具がなく光沢のない革製にします。アクセサリーはネックレスであれば、白やグレー、黒の真珠などの一連のもので、イヤリングは一粒タイプの物を選びましょう。

 どちらの場合もメイクは控えめにし、ヘアスタイルはシンプルにし髪飾りは避けます。ハンカチは色物は目立つので、白か黒の無地を選びます。

 

男性の場合

 男性の喪服の正式礼装は洋装ではモーニングコートですが、最近では略礼装としてブラックスーツでも問題ありません。モーニングコートの場合は、黒とグレーの縦シマのズボンを合わせ、ワイシャツは白で、ネクタイは黒無地を着用しネクタイピンはつけず、靴・靴下やベストなどの小物も全て黒で統一します。カフスボタンをつける場合は、金属や光るものを避けるようにします。

 ブラックスーツの場合も、ワイシャツは白無地でネクタイは黒無地にし、ネクタイピンはつけません。モーニングコートの時と同様に、小物類も全て黒で統一します。

 

 

子供の場合

 中・高校生は男女ともに学校の制服が正式礼装になります。制服がない場合は黒などの地味な色合いにします。制服の場合、例えばネクタイやリボンが派手な色合いであっても問題ありません。小学生や幼稚園の子どもで制服がまだない場合は、白いシャツやブラウスを着用し、派手な色合いを避けます。

 

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