法要の進行と服装
当日の進行は、施主からの挨拶の後に、僧侶による読経及び焼香が行われます。焼香の順番としましては、まず施主から行いその後に故人の親族等が行い、次に故人の友人・知人という順番で行います。読経のあとには僧侶の法話があります。そのあとに、墓参りをすませ、法要後の会食に移ります。
施主側は三回忌までは正式な喪服を着用します。出席者についても、四十九日までは葬式同様に喪服を着用するのが好ましいです。また施主側が平服の場合は、案内状には「平服でお越しください」などと、一言触れておくようにしましょう。
四十九日などの規模の大きな法要の準備
法要では僧侶に読経してもらい、式の終了後には会食の席を設け、僧侶と招待客をもてなします。忌明けの法要である四十九日や一周忌、三回忌な規模の大きい法要を営むときは、万全の準備が必要です。できれば2ヶ月以上前からの準備をお勧めします。
⑴ 日程
忌明け法要は、遺族や親族だけでなく、友人・知人なども参加する大きな法要にです。お寺の都合もあるので、日程については、事前に僧侶と相談します。当日が平日であれば、人が集まりやすい土曜か日曜に行うことが多いです。
また、命日から四十九日まで3か月をまたぐこと(三月またぎ)は避けた方がよいされています。これは三月(みつき)→身付き(みつき)という語呂合わせから、不幸が身に付くのでよくないという風習からきているともいわれます。できるだけ前倒しで行うことが一般的になっています。
⑵ 場所
会場は自宅、菩提寺のほか、会館やホールを利用します。菩提寺なら寺やご住職の都合を、会館などの場合には予約状況を確認します。最近ではホテルなども会場に使うことがあります。
⑶ 招待者の決定
親戚や知人など、呼ぶ人を決めて連絡します。電話でもよいのですが、相手も忙しい場合があるので、1ヶ月前までに招待状を郵送し、返信用のはがきや往復はがきなどで、当日の出欠をきちんと確認しておくといいでしょう。
⑷ 引き出物の手配
引き出物(手土産)の手配をします。引き出物には表書きは黒白、双銀の結び切りで、「粗供養」「志」などとします。
デパートや業者に頼めば、あらかじめ印刷された用紙で包んでくれます。
⑸ 料理の手配
法要で行われる会食はお斎(とき)、精進落としともいわれます。精進落としとは、忌中で肉や魚などの料理を避けていた人が通常の食事に戻すことをいうので、肉や魚、お酒などがふるまわれます。
⑹ 寺院への御礼
僧侶への御礼を用意します。御礼の表書きは、一般的には、御布施と書きますが、宗派によって異なり、お経をあげていただくので、御経料(おきょうりょう)と書くこともあります。心配な場合は、お寺に事前に確認しておくようにしましょう。
また、自宅や霊園まで来ていただく場合は「御車代」、僧侶が会食に参加しない場合は「御膳料」を包みます。そのほか、卒塔婆供養をする場合はあらかじめ寺院に申し出て料金を確認しておきましょう。