葬儀・告別式後の清めの塩
通夜・葬儀の後に会葬礼状(通夜・葬儀に参列してくれた方への感謝の気持ちを表す礼状のこと)と一緒に塩の小袋が渡されることもあると思います。この塩は「お清めの塩」で、これは死のけがれを祓うために使うものです。 しかし、仏教では死をけがれと扱わないため、清めの塩は必要ないとしています。宗教や宗派、個人の考え方によっては「清めの塩」を使わなくてもマナー違反とはなりません。
「清めの塩」を使う場合は
① 玄関をまたぐ前に行う
② 基本的に上半身から下半身に流れるようにし、 胸→背中→足元の順番に塩をかける
③ 体にかけた塩を払ったのちに、最後に落ちた塩を踏む
この順番で行いましょう。
喪中の相手に対して年賀状のマナー
喪に服している人から「喪中のハガキ」が届いた場合は当然ですが、こちらから年賀状を送ってはいけません。もし知らずに年賀状を送ってしまった時は松の内(元旦から7日あるいは15日まで)が過ぎたくらいに、故人へのお悔やみの言葉を添え、失礼を詫びる手紙を出すことや、寒中見舞い・喪中見舞いと一緒に手紙を送るのもいいでしょう。
喪中と知らずに年賀状を出してしまった際の例文
ご尊父様がご他界され、ご喪服中とのお便りをいただき、大変驚いております。
この度は○○様ご逝去と存じ上げず 年始状を差し上げてしまい大変失礼いたしました。
遅ればせながら、謹んで哀悼の意を表します。
時節柄、どうぞ御身大切にお過ごしください。
喪中はがきと行き違いになった場合や、うっかりミスで年賀状を送った場合でも、しっかりとお詫びの言葉を述べ、改めてお悔やみの言葉を述べるようにしましょう。
香典返しを受け取った場合
葬儀後に四十九日などの忌明けに合わせて、あいさつ状と一緒に香典返しが送られてくる場合があります。もし香典返しを受け取った場合は、その香典返しに対しての礼状を出す必要はありません。理由としては先方の不幸に対し、礼を述べることは失礼にあたるからです。
ですが、どうしても相手に何か伝えたい場合は、喪中見舞いのハガキを出し、その際に一言添えるか、親しい間柄の場合は電話で香典返しが届いたことを伝えるようにします。ですが、先ほども話したように「ありがとうございます」などの礼を伝える表現は使わないようにしましょう。