第5回葬儀・法要コラム「不幸の知らせを受けた際の対応について」

 訃報の連絡を受けたとき

 訃報の連絡を受けた際は、故人との関係性によってどのように対応するかが変わってきます。

 家族や親戚などの近親者や、故人と深い関わりがあった友人などの場合は、危篤の際と同じように、故人にどこに行けば会えるのかを確認し、喪服の準備をしてすぐに駆けつけます。

 故人の友人や知人、会社の同僚などの場合は、すぐに弔問することはせず、通夜・葬儀の日程を確認をし通夜が行われる際に弔問するようにしましょう。また葬儀の宗教、宗派などによって用意する香典袋の違いなどもあるので、できれば確認しておきます。

 それ以外の質問は控えるようにして、長電話にならないようにします。また遺族へこちらから電話することはやめましょう。またお悔やみを伝えるためにメールなどで文章を送る場合は、最後に必ず「返信は不要です。」という言葉を添えるよう心がけます。

 危篤の一報を受けたとき

 危篤の知らせを家族や友人などから受けた場合は、意識のあるうちにすぐに会ってほしいと考えて連絡してきています。連絡を受けたらまずどこに行けばいいか確認する必要があります。自宅であれば住所・部屋番号、病院であれば住所・病院の電話番号・病室番号などを聞いておくのがいいでしょう。駆けつける場合の服装は普段着で問題ありませんが、派手めな服装やカジュアルな格好(ジーンズなど)はなるべく避けるようにします。遠くから駆けつける場合はもしものことを考え、喪服や数珠などの葬儀に必要なものを準備して行きましょう。ただし、喪服等を持ってきていることを相手の方に悟られないように十分な配慮をしなければなりません。

 

 弔問できない場合

 訃報を受けても、仕事や事情により弔問できないという場合は必ず出てきます。そのようなときは自身に変わって代理の人間を立てて通夜・告別式に参列してもらいます。それも難しい場合は手紙を送ったり、弔電(弔電はNTTなどが扱っており、申し込みができます。)を打つなどの方法で、弔意を伝えます。また後日には電話でも構いませんので、遺族に弔問できなかったことを詫び、先方の都合を確認してから弔問するようにしましょう。

 遠方に住んでいてどうしても参列できない場合は、訃報を受けてすぐに、香典を郵送します。郵送する際に香典は不祝儀袋に入れ、喪主宛に現金書留にて郵送し、その際にお悔やみの言葉や、参列できないお詫びなどを手紙にして同封します。また香典の代わりにお花や果物などをお供えとして送ることもあります。

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